日本の既得権って強すぎませんか?と言っても外国の既得権については分かりませんが・・。
先日、浅草の浅草寺前の「仲見世通りの店舗」の賃料の値上げの話が、報道されていました。
報道によりますと、この仲見世通りの商店街ですが、土地は浅草寺の所有。
建物が東京都の所有だったのですが、建物を浅草寺が買い取り今回の話になったようです。
家賃が16倍になる!とのことで、最初は浅草寺って強欲なんだ~。と思ったのですが
仲見世通り商店街89店舗の平均家賃が月額2万3千円と聞いて驚きました。
小さい店舗とはいえ、あれだけの一等地。通常ではありえない激安です。
確かに浅草寺は、近隣の土地を沢山所有していて、不動産賃貸収入で大変に裕福なお寺と言われていますが
値上げの交渉するのは当然だと私は思うのですが、皆さんはいかがでしょうか?

別件ですが・・・・。
やはり東京のお話ですが、東京湾の中央防波堤埋立地の江東区VS大田区の帰属問題です。
先日、都にる調停案が出ました。
「江東区86.2% 大田区13.8%」
沿岸からの距離など、様々な判例などに基づいて、調停案が作られたみたいです。江東区は承認したようですが、大田区は納得できないとのことでした。
「埋立地のあったところでは、大田区の方が海苔の養殖をしていたことが加味されていない」
といったことが大田区の主張だと報道されております。
私がこの報道を受けて感じたのは、「海苔の養殖をされていた方は、埋め立てが始まるときに
補償を受けていないのか?」ということです。
事実関係は、私は知りませんが、一般的に考えれば相応の補償は受けていると思います。
もしも、受けているのであれば、大田区の主張の根拠は弱いと私は思うのですが
皆さんは どのようにお考えになりますか。
(結局は、裁判になりましたね。)
どちらも既得権的なものに起因すると思うのですが、あまり既得権が強すぎるのも
私は考えものだと思います。
公共事業などの用地買収は、地主さんがゴネて値段を吊り上げる。
しかし、自分が最後までゴネて工事を遅らせたとの汚名は負いたくないので
最後の2~3軒になると急に買収の話が全部まとまる。
といった話を皆様もきいたことはないでしょうか。
おかげで、新たに鉄道を引くなどといった話は、数十年単位の事業となり
新しい鉄道は、バカ高い運賃になったりするわけです。
やはり、公共性がある程度優先されるような形に変えていかないといけないと私は思います。
先日のニュースでも日本全国の所有者不明の土地を合計すると北海道(本島)の9割の面積に
なると報道されておりました。
こういった土地も、個人の所有権といった権利に配慮しすぎると、行政が対処できずに
荒れ果てて行くしかありません。
国土を荒廃させずに維持・発展させていくためには、公共のためには既得権や所有権などの
権利の主張もほどほどにしないといけないと感じた次第です。